ドルビープロロジックⅡエンコードされたステレオ(2ch)音声は、AVアンプでサラウンドに分離することができます。ドルビープロロジックⅡエンコードする手段を見つけましたのでテストしてみました。
ドルビープロロジックⅡエンコードとは?
過去記事 YouTubeに音声AAC5.1chでアップロードしても2chに再エンコされる? に記載のとおり、AAC5.1chをYouTubeにアップロードしてもサラウンドで再生できませんでした。YouTubeアップロード動画をサラウンド再生させる次の手段は、ドルビープロロジックⅡエンコードしてステレオ2chでアップロードすることです。
ドルビープロロジックⅡエンコードとは、マトリクスサラウンド方式というもののひとつで、マルチチャンネルの音声データをステレオ2chに無理やりぶち込んで再生時にマルチチャンネルに展開する、ということです。
主なマトリクスサラウンド方式
- ドルビープロロジックⅡ
- DTS Neo:6
普通のステレオ2ch音声をサラウンドにすることもできますが、意図的なサラウンド感はあま出せません。しかし、ソースがサラウンドであればドルビープロロジックⅡでデコードする前提でエンコードしてやれば、割ときれいにマルチチャンネルに分離してくれるわけです。(この場合の”エンコード”って言葉はあまり適切では無いと思うが、説明しやすいのでこのまま使います)
PS2世代のゲームとか、SD時代のスカパーとかでよく使われていたんじゃないでしょうか。SDスカパーのサッカー中継とかでも、明らかにソースがサラウンドなものとそうでないものがはっきりとわかりましたからね(どちらもステレオ放送で、AVアンプでドルビープロロジックⅡにして再生)。
XviD4PSPで簡単にドルビープロロジックⅡエンコード
XviD4PSPというフリーソフトでドルビープロロジックⅡエンコードできるようです。まあ、需要が無いのか情報量が少ないですが、何とか見つけました。
↓XviD4PSP 5 でドルビープロロジックⅡエンコード
今回のYouTubeにアップする動画作成の流れをまとめてみます。
Intensity Pro 4KとMedia Expressで8chキャプチャ
↓
Pazera Free Audio Extractorで動画と音声を分離
↓
動画部分のみh264エンコード
↓
DARU/CHANNEL-MASTERでモノラルwav8個に分離
↓
DARU/CHANNEL-MASTERでモノラルwav6個をchアサインを変えて1つのwavに結合
↓
XviD4PSPでドルビープロロジックⅡな2ch wavに変換
↓
neroAacEncで音声をaacにエンコ
↓
mp4boxで動画と音声を結合
YouTubeにアップして動作確認
AVアンプに接続したPCのHDMI出力をステレオ2chに設定し、再生してみます。ばっちりリアスピーカーから音が出ました!DTS Neo:6でも行けましたよ~。
しかしながら…
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