(写真は私のFZ300です)フォトキナ2016で発表されたFZ2000(日本ではFZH1)がいろいろすごいのでちょっと見てみます。NDフィルター内蔵で、「おっ!」と思いましたが、他にもいろいろスゴイです。
日本公式も来てました。
ネット上では、GH5開発発表や、新製品で本体手振れ補正が付いたG80(G8)が話題ですが、同時に発表されたFZ2000(FZH1)のスペックがすごいことになっていたので記録しておきます。
*カッコ内は日本での型番です。FZ2000の方が言いやすくていいな~。
予備知識
FZ1000
1インチセンサーの安価な超望遠4Kネオ一眼。
望遠端400mmで1インチセンサーで4Kも撮れるネオ一眼カメラ(コンデジ)で最安値5万円くらいまで落ちた、超コスパの良いカメラです。こんな値段でいいの?っ手感じです。Panasonicのカメラでは珍しくタッチパネルが無いのがかなり欠点です。
FZ300
FZ1000から、センサーサイズ以外全ての要素が進化した超望遠ネオ一眼
望遠端600mm、FZ1000には無いタッチパネル、防塵防滴、G7やGX8と同世代の基本ソフト、ただしセンサーサイズが1/2.3インチ。最安値時のFZ1000と同程度の価格でコスパはあまり良くないです、(それだけセンサーサイズの差が大きいということです)。
で、FZ1000も製造終了し、後継機はどうなるのか?期待しちゃうよね~
FZ1000に足りないもの(FZ300で搭載されたもの)が合体して、新たなコスパの良い製品を期待しちゃいます。
FZ2000(FZH1)
キャッチフレーズは後ほど…
望遠端480mm、NDフィルター内蔵!NDフィルターは動画撮るなら大変うれしいですよ。当然タッチパネルも付いてる。しかしコレだけじゃないんだ。すごい変わっちゃったんだ。
日本公式HPにも来てたのでいくつか抜粋してみてみますよ。
ズーム時に鏡筒の長さが変わらない!
これは全く予想できなかった。広角端24mm-望遠端480mmまでレンズの筒の長さが変わらないんです。これは…
広角端24mmで撮る時も、うにょーんとムダに伸びた状態ということで、ダメじゃん、って言う人も居るでしょう。でも、それ以上にメリットが大きいんです。だいたいネオ一眼買う人は望遠側しか使わないですし…
ズーム時に鏡筒の長さが変わらないレンズはありますが、超望遠480mmで達成しているものは無いんじゃないでしょうか。
このことにより、カメラ全体の重心が大きく変わることがなくなります。つまり、
電動ジンバルに超望遠ネオ一眼を載せて撮り鳥ができるってことです!(実際出来るかどうかは保証しません)
これはヤバイ!
ジンバルに乗っけて、散歩動画撮りながら、鳥さん見つけたらそのままズームして撮れちゃう夢のシステムが出来ちゃいます。ジンバルの調整もズーム位置によって変える必要がなくなります。
NDフィルター内蔵!
コレほんとにうれしい。動画(特に30P)撮影では、パラパラ動画にならないように、シャッタースピードを落とす必要があります。そこでNDフィルターを付けて光量を落とすわけですが、付けハズシがめんどくさいんですね。写真撮りたいとか、減光するほど明るくない場合NDフィルターを外さなければなりません。
FZ2000(FZH1)では3段階+AUTOでNDが掛けられるようです。
シームレス絞り制御!
絞り制御が段階的ではなく、無段階制御となっています。動画撮影中に絞り値がヌルヌル変動できるため、カクカクと明るさが変化しないようになっているのではないでしょうか。
超低速ズーム動作
動画撮影時にゆっくりとズームできるようになりました。公式の動画見てください。
いいですね~。
↓コチラ私のFZ300でズーム動作させた動画サンプルです。目いっぱいレバーを浅くズラシてこの早さです。早すぎです。3:50あたりで600mm-25mmまで目いっぱいユルく引いています。
シネマ4Kモード!
普通の4K(3840-2160)に加え、シネマ4Kモード(4096-2160)が搭載されています。縦が同じで横に長いモードです。
HDMIライブビュー出力!
4:2:2 8BIT(SD同時記録時)、4:2:2 10BIT(SD記録無し時)での映像出力に対応です!HDMIスルー機能です!GH4やBlackmagicのカメラみたいに外部レコーダーが使えるということです。また、外部レコーダーの操作をHDMI経由でできるようです。
私の持っている4Kキャプチャーボード(Intensity Pro 4K)でも録画できるとういうことですね。(FZ300はHDMIスルーはできなくて、カメラ本体の映像ををFullHDで出力はできます。4Kでの出力は再生モードでしか出来ませんでした)
ドリーズーム!
これは私知らなかったんでググりました。ズーム操作しながら移動することで、被写体の大きさを変えずに背景の画角を変える撮影方法のようです。どのようにアシストしてくれるのでしょうか。Panasonicのビデオカメラに搭載されている機能のようです(違ったらごめんなさい)。
log撮影!
V-Log L に対応(別売り)します。カラーグレーディングする前提であれば、通常撮影より多くの諧調表現が出来るようになります(撮影する素材によりけりとは思いますが)。
まあしかし、ここまでやってなんで別売りかね~、内蔵しておいてもいいでしょ。
4Kフォト一括保存
約5秒間を画像データとして保存できるようです。4Kフォトって、結局ただの4K動画ですから、切り出しや管理を充実させていかないとですね。これはどんなものか使ってみないとわかりませんが、もっとがんばって欲しいです。PCで円滑に出来る環境を提供してください!
↓参考記事(当サイト)
Panasonic DMC-FZ300 [4k高倍率ネオ一眼コンデジ] レビュー#4 4Kフォト編
フォーカス合成、比較明合成
これは、「フォーカスセレクト」ができる段階で予想できる機能ですね。4Kフォトの応用と思われます。まあこれもPCで出来るようにソフト提供して欲しいです。
レンズ側の操作部
鏡筒部分にフォーカス、ズームリングが付きました。レンズサイドに3つのファンクションボタンが付きました!NDフィルタースイッチもこちらにあります。
星空AF
星にピントを合わせることが出来るようです。なんかすげえ…のか。
各種ブラケット
フォーカスブラケット、絞りブラケット、色温度ブラケットにNEWがついてます。ああ、無かったんだな~と。今後当然の機能になりますよね、使うかどうかは別にして。
入出力インターフェース
USB、HDMI、マイク、ヘッドフォン。AVOUTとかじゃなくて、普通のUSBになったんですね。USB充電は出来るのか相変わらずわかりにくい。
内蔵マイク
FZ1000と同じような形状です。この位置は、ウインドジャマーが付けにくいです。Panasonicに音は期待しちゃいけないんですかね。
雑感
ざっと、自分的に目立つところを拾ってみましたが、動画関係の性能が別物です、すごいことになっています。これはビデオカメラですね。
1インチセンサーの安価な超望遠4Kネオ一眼。
↓
1インチセンサーのコンデジ版GH4と超望遠レンズのセット
になった感じでしょうか。
コンデジ版GH4ですから、お値段もなかなかなものでしょうか。
ですよね~。15万です。最安値5万の機種の後継機じゃないです。
完全にSONYのRX10M3の対抗機種というわけですね。アチラより数万安く望遠が短いです(RX10M3は600mm)。アチラも動画機能強化した、SONY版コンデジGH4くらいでしょうか。FZ2000(FZH1)はレンズの長さ不変と内蔵NDフィルターが大きな魅力となります。
さあ、どうする?そんなお金はありませんよ。とりあえず今日はここまで。