とっても古い機材ですが、Roland USBオーディオインターフェースUA-30を、USBDACなどのUSB機能を使わないで、単独のミキサー兼ボリュームコントローラーとして使います。非常に使い勝手が良いので、遊んでいる同等製品お持ちのの方にオススメです。
windows98世代のUSBオーディオインターフェース
当時、劣悪な環境に晒されたPCのマザーボードからの音声出力は、ノイズまみれなことが多く、USBDACの最大のメリットは、これを改善することでした。Roland製の冒頭の写真と同じような見た目の製品が大量に販売されていました。
現在では、マザーボードの音声出力は改善されて上記目的でのUSBDACの使用はほぼ不要と言っていいでしょう。
よくネットとかで、初心者がサウンドカードが~とか、DACが~とか見かけますけど、まずスピーカー何とかしましょう。とにかくスピーカーからです。
UA-30のハードウェアレベルの機能だけを使う
UA-30はDAC以外にも様々な機能があり、中にはハードウェアレベルだけで使えるものがあります。
こんな昔の製品ですが、Rolandさんのホームページでは取扱説明書がダウンロードできます。しかも、スキャンした画像とかでなく、ちゃんとしたものです。Rolandスバラシイ。その中で「ブロック図」がございます。これは是非他メーカーさんもやってほしいです。内部の接続がどうなってるのかよくわかります。これまた内容も必要最小限の情報で実にスバラシイブロック図です。
この図の真ん中やや右あたり。矢印が4つ終結しています。ここがMIXブロックなわけです。
- DAC出力
- デジタル入力(同軸/光 排他)
- ライン入力(アナログ)
- ギター/マイク入力(アナログ、モノラル)
以上がMIXされて出力されます。
今回、外部機器のステレオ2系統のMIXをスタンドアロン(USBでの制御を使わない)で動作させます。(上記赤字の部分)
ステレオ2系統入力は、アナログとデジタルで、デジタルは入力音量調整はできません。アナログは、左のスライダーで音量調整ができます。全体の音量調整は、右の大きなダイヤルで瞬時に可能です。操作性も、ボタンの設置方向、大きさ、軽さともに優れています。
動作用の電源は、USBバスパワー
USBバスパワーで動作しますので、AC100VからUSBに変換するアダプタ(スマホ充電アダプタとか何でも良い)から電源をいただきます。UA-30側は一般的な機器用Bコネクタとなります。基本的に電源は付けっぱなしがいいでしょう。
PCのUSB端子に差し込む場合、ドライバーがインストールされてしまいます。ドライバーがインストールされると、OS管理下で制御されちゃって、PCの電源を落としたときに電源が切れてしまいます。
PCの電源オンオフにかかわらず動作させたいので、AC100Vからもらうのがいいんですが、PCのUSB端子しか使えない場合は下記のようにします。
- 通信線を使用しない
- 電源オフでもバスパワー給電する設定にする
「通信線を使用しない」については、電子工作できる方であれば、USBのdeta-,deta+の2本をカットしちゃえばOK。または、信号線をオンオフできるアダプタを使用します。
エアリア USBの力量 HOST&BOOST 切替スイッチ搭載 電源チャージ機能 ホスト機能 SD-MUHC-BK
「電源オフでもバスパワー給電する設定にする」PCのBIOSかマザーボードのジャンパーピンで設定できます(環境によります)。最近はスマホ充電用に最初からそうなっていることが多いので、探してみてください。
ボリュームコントロールがすっごい便利!
本体右側にある丸いもの、これがトータルボリュームです。これがすっごい便利なんです!すぐにアクセスできますから。これに限らず、様々な音量調整に、windowsのボリュームコントロールなんていちいち呼び出すの大変ですからね。ボリューム単体の製品もありますが、無駄に高いです。
まとめ
通電すれば、直ちに機能します。全く問題ありません。この手の製品持ってる人は是非オススメです。押入れに眠ってるかもしれませんよ。
Rolandの古ーいUSBオーディオインターフェースはミキサー、ボリュームコントロールとして再利用価値大有り。
Roland ローランド オーディオインターフェイス TRI-CAPTURE UA-33